入国前講習について

技能実習生に必要な日本語を学習目標に

日本語を使う場面や生活環境などによって必要とする日本語は違います。日本語の学習と一口に言っても、日本語を使う場面や目的、生活する環境などによって、どんな日本語が理解できるといいのか、日本語でどんなことができるといいのかはそれぞれ異なります。技能実習生は、日本の地域社会で生活しながら技能等を修得することが滞在の目的ですから、そのために必要な日本語は、当然のことながら、留学生や旅行者とは違います。 講習の日本語指導で何を教えたらいいのかを考えるには、まず技能実習生が必要な日本語とは何かを考え、 弊社は、それができるようになることを学習目標に設定しています。

技能実習生に必要な日本語とは、まず技能実習生が日本語を使用する場面および目的について考えてみると、「技能等を修得する」、「健康に安全に暮らす」などがあげられます。次にそのためにどんなことが理解できたり言えたりするといいのかなどを考えると、「作業の指示の言葉を理解する」、「病気やけがの時に知らせる」など、「日本語を使ってすること」が具体的に見えてきます。これが「技能実習生に必要な日本語」であり、講習ではこれを学習目標に設定して指導します。技能実習生に必要な日本語は職種や生活環境によっても違ってきます。講習ではそれら個々の要望に対応できます。技能実習生が共通に必要とする日本語を目標にして学習しておけば、技能実習に入ってから、現場に対応した日本語の習得がより楽に進むでしょう。

技能実習生の一日生活スケジュール(例)

06:00~起床、洗面、寝具など身の回り整頓、体操
07:00~朝食、後片付け
07:45~登校、掃除
08:00~12:00午前の授業 ≪4時間≫
12:00~13:00昼食、後片付け、休憩時間
13:00~17:00午後の授業 ≪4時間≫
17:00~17:15下校、掃除
17:15~18:00自由時間
18:00~19:00夕食、後片付け、キッチンの掃除
19:00~20:30自由時間、シャワー・洗濯等
20:30~22:00自習、1日の復習・宿題
22:00~消灯、就寝